ENCYCLOPEDIA OF COPA DEL REY
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コパデルレイの概要
スペインで最も歴史のある大会 コパデルレイ(Copa de S.M. El Rey/国王杯)は、1902年5月、アルフォンソ13世国王の戴冠式の祭典の中、”マドリード競技会”として行なわれました。この大会が現在のコパデルレイに発展していきました。

第1回大会は、マドリード・フットボールクラブ(現レアルマドリード)、バルセロナ、ニュー・フットボール・デ・マドリード、エスパニョール・デ・バルセロナ、ビスカヤデ・ビルバオ(アスレチックとビルバオで構成)の5チームが参加しました。1902年5月15日にマドリードのイポドローモ・スタジアムで行われた決勝戦で、ビスカヤが、バルセロナを2対1で下して初代チャンピオンに輝きました。

当初、マドリードやバルセロナで行なわれていた地域大会がコパデルレイの予選を兼ねていました。なお、バスク地方のチームは、1902年から1913年まで地域大会の予選を戦わなくてもコパデルレイの出場権が与えられていました。その後、ガリシア、アンダルシア、アストゥリアス、レバンテなど全国的に地域大会が行われるようになりました。
各地方の地域大会
【カタルニア大会】
カタルニアで設立された最初のクラブは、パラモス(1898年)、カタラ(1899年)、バルセロナ(1899年)、イスパニア(1900年)、エスパニョーラ(1900年/現エスパニョール)でした。1900年12月、イスパニアのマカヤ会長が、すべてのクラブによるリーグ戦形式の大会を開催。この大会はスペインで最初の公式大会。

1903年−1904年からカタルニア・サッカー連盟がカタルニア大会を開催。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。当初、多くの問題がありましたが、1917年−1918年からプロリーグとなりました。カタルニア大会は、スペインリーグの重要性が増したため、1940年に廃止されました。

【中央大会】
マドリード・サッカー連盟は、1903年、マドリードのクラブを基に設立、中央大会を開催しました。1913年、アビラ、シウダード・レアル、クエンカ、グアダラハラ、セゴビア、トレドのクラブを含めてカステリャーナ・サッカー連盟の名前で再構築。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【ガリシア大会】
ガリシア・サッカー連盟は、1909年、ガリシア地方のクラブを基に設立、1912年−1913年からガリシア大会を開催しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【北部大会】
1902年から1913年までバスクのチームは、事前の公式大会に出場することなくコパデルレイに出場していました。北部サッカー連盟は、1913年、ビスカヤ、ギプスコア、アラバ、ナバーラ、サンタンデールのチームを基に設立、北部大会を開催しました。

1918年、ビスカヤ・サッカー連盟(ビスカヤ、アラバ、サンタンデール)とギプスコア・サッカー連盟(ギプスコア、ナバーラ、ログローニョ、アラバ)の2つに分かれて、それぞれが地域大会を開催しました。1923年、サンタンデールのクラブは、カンタブリア・サッカー連盟を設立、カンタブリア大会を開催しました。

1928年、ナバーラ・サッカー連盟が設立されましたが、通常、ギプスコア大会に出場しました。僅か2回だけ独立したナバーラ大会を開催。これらの大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【南部大会】
アンダルシア・サッカー連盟は、1915年、アンダルシア地方のクラブを基に設立、1915年−1916年から南部大会を開催しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。それ以前、1910年からセビリアのクラブはセビリアカップに出場していましたが、完全な公式大会ではありませんでした。

【アストゥリアス大会】
アストゥリアス・サッカー連盟は、1915年、アストゥリアス地方のクラブを基に設立、1916年−1917年からアストゥリアス大会を開催しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【レバンテ大会】
レバンテ・サッカー連盟は、1919年、バレンシア(カステリョン、バレンシア、アリカンテ)とムルシア(ムルシア、アルバセテ)のクラブを基に設立、レバンテ大会を開催しました。

1925年、バレンシア・サッカー連盟(カステリョン、バレンシア、アルコイ)とムルシア・サッカー連盟(アリカンテ、ムルシア、アルバセテ)の2つに分かれて、それぞれが地域大会を開催しました。

これらの大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。それ以前、1909年から1916年までバレンシアのクラブは複数の大会に出場していましたが、完全な公式大会ではありませんでした。

【アラゴン大会】
アラゴン・サッカー連盟は、1922年、アラゴン地方とカスティーリャ地方のソリアのクラブを基に設立、1922年−1923年からアラゴン大会を開催しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【カンタブリア大会】
サンタンデールのクラブは、当初、北部大会(1913年−1917年)及びビスカヤ大会(1917年−1923年)に出場しました。1923年、サンタンデールのクラブは、カンタブリア・サッカー連盟を設立、独自の地域大会を開催しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【カスティーリャ大会】
カスティーリャ大会は、ブルゴス、パレンシア、バリャドリード、サラマンカ、サモラ、レオンのクラブが出場しました。この大会は、コパデルレイの予選を兼ねました。

【エクストレマドゥーラ大会】
エクストレマドゥーラ大会は、エクストレマドゥーラ地方のクラブが出場しました。比較的レベルの低い大会でしたが、コパデルレイの予選を兼ねました。

【バレアーレス大会】
バレアーレス・サッカー連盟は、1926年、バレアーレス諸島のクラブを基に設立、1927年−1928年からバレアーレス大会を開催しました。比較的レベルの低い大会でしたが、コパデルレイの予選を兼ねました。

【カナリア諸島大会】
カナリア諸島のクラブが出場。コパデルレイの予選を兼ねました。

【北アフリカ大会】
スペイン領モロッコ・サッカー連盟は、1931年、スペイン領モロッコのセウタとメリリャ及びタンヘルの中立地のクラブを基に設立、北アフリカ大会(当初はスペイン領モロッコ大会)を開催しました。比較的レベルの低い大会でしたが、コパデルレイの予選を兼ねました。


なお、1910年、コパデルレイは分裂開催されました。スペインサッカー連盟が設立されましたが、1909年に優勝したシクリスタ・サンセバスチャンと他のクラブの様々な意見の不一致が起こり同意に至りませんでした。このため、スペインサッカー連盟の大会はマドリードで、また、スペインサッカークラブ連合の大会はサンセバスチャンで開催されました。(1913年も分裂開催)

1929年にスペインリーグが始まったため、コパデルレイは、ノックアウト方式に再構築されました。(地域大会から32チームが出場)しかしながら、地域大会がコパデルレイの予選の役割を果たしたのは1940年まででした。1941年から1部リーグの全チーム(3回戦から)、2部リーグの全チーム、3部リーグの上位チームにコパデルレイの出場権が与えられるようになりました。

また、大会名は、1933年の第34回大会から共和国大統領杯、1939年の第38回大会から総統杯と名前を変えて、1977年の第76回大会から再び国王杯と呼ばれるようになりました。なお、1937年と1938年の大会は、市民戦争のために開催されませんでした。

コパデルレイ優勝チームは、バルセロナ(24回)、アスレチック(23回)、レアルマドリード(17回)、アトレティコ・マドリード(9回)など16チームあります。(2002年−2003年のシーズンまで)

コパデラリガ
1983年から1986年までイングランドのリーグカップをモデルとしたコパデラリガと言う大会がありました。各リーグに所属するチームが参加してリーグ終了後に行われましたが、あまり成功した大会でなく僅か4年で中止となりました。因みに、1部リーグのコパデラリガの優勝チームは、バルセロナ(2回)、レアルマドリード(1回)とバリャドリード(1回)。

コパデルレイの仕組み
コパデルレイの仕組みは、2005年−2006年のシーズンに改定されました。新しいコパデルレイの仕組みは次のとおりです。

1.参加資格を有するチーム
下記の方式で82チームが参加。

(A)2004年−2005年のシーズンに1部リーグを構成した
20チーム

アルバセテ、アスレチック、バルセロナ、ベティス、デポルティーボ、エスパニョール、ヘタフェ、レバンテ、アトレティコ・マドリード、レアルマドリード、マラガ、マリョルカ、ヌマンシア、オサスナ、ラシン・サンタンデール、レアルソシエダード、セビリア、バレンシア、ビリャレアルとサラゴサ
レアルマドリード対カスティーリャ

(B)同シーズンに2部リーグを構成した21チーム(マラガBを除く)

アラベス、アルメリア、カディス、セルタ、シウダード・ムルシア、コルドバ、エイバル、エヒド、エルチェ、ラシン・フェロール、ヒムナスティック・タラゴナ、リェイダ、ムルシア、ポンテベドラ、レクレアティーボ・ウエルバ、サラマンカ、スポルティング・ヒホン、テネリフェ、テラッサ、バリャドリードとヘレス

(C)次の方法で構成される2部リーグBの23チーム
(a)昨シーズン終了時、2部リーグBの各4グループで上位の5チーム(下部組織のチームを除く)
(b)前述の20チームに含まれなかった2部リーグBの4グループの中で最も勝ち点が多かった3チーム(同点の場合は上位のチーム)

23チームは次の方法でグループ分け。

グループA(5チーム)
2部リーグ昇格を果たしたカステリョン、エルクレスとロルカ(レアルマドリード・カスティーリャを除く)、2部リーグ昇格プレイオフ決勝戦に出場したレアル・ウニオンとサモラ

グループB(18チーム)
ウニベルシダード・ラスパルマス、ラヨバリェカーノ、アルカラ、レガネス、ラスパルマス、ポンフェラディナ、ブルゴス、ログロニェス、アリカンテ、ビリャホヨサ、アルコヤーノ、コンケンセ、セウタ、マルベーリャ、アルヘシラス、バラカルド、レモナとオウレンセ

(D)3部リーグの各グループで優勝した18チーム(下部組織のチームを除く)
ラピド・ボウサス、オビエド、エスコベード、ポルトゥガレーテ、オスピタレット、ガンディア、ラスロサス、プロメサス・ポンフェラーダ、バサ、ビリャヌエバ、コンスタンシア、テニスカ、アギラス、メリダ、バリェ・デ・エグエス、カラオーラ、バルバストロとアルマンサ

2.大会システム

(1)予選(2005年8月14日と21日)
ホーム&アウェイ方式で実施。(C)グループBの18チームと(D)の18チームが参加。勝ち抜いた18チームは予選2回戦へ進出。(ブルゴスは不戦勝)

(2)第2ラウンド
第2ラウンドは4回戦まであり、1試合のみで実施。

1回戦(2005年8月31日)
今シーズン、2部リーグに所属するチームが対戦。レアルマドリード・カスティーリャとマラガBを除く20チーム。抽選で対戦カード(ホームゲームの権利を含む)が決定。

2回戦(2005年9月15日)
次の34チームが参加。
●予選を勝ち抜いた18チーム
●第2ラウンド1回戦を勝ち抜いた10チーム
●昨シーズン終了時、2部リーグBへ降格した4チーム(コルドバ、テラッサ、サラマンカとポンテベドラ)
●予選を免除された2部リーグBのレアル・ウニオンとサモラ
抽選で対戦カードが決定。シードはなし。2部リーグBと3部リーグの10チームが2部リーグの10チームと対戦、残り14チームの中で対戦する形で抽選が行なわれます。試合は下部リーグに所属するチームのホームゲームで開催。同一リーグの場合は抽選。

3回戦(2005年10月20日)
28チームが参加。
●2回戦を勝ち抜いた17チーム
●1部リーグの11チーム(アスレチック、マラガ、アトレティコ・マドリード、サラゴサ、ヘタフェ、レアルソシエダード、ラシン・サンタンデール、マリョルカ、カディス、セルタとアラベス)
抽選は1部リーグの11チームがその他のリーグに所属するチームと対戦する形で実施。引き続き、残り6チームの中で対戦する形で抽選が行なわれます。試合は下部リーグに所属するチームのホームゲームで開催。同一リーグの場合は抽選。

4回戦(2005年10月26日)
3回戦を勝ち抜いた14チームが参加。抽選で対戦カードが決定。1部リーグのチーム同士が対戦することはありません。可能な限り1部リーグと下部リーグに所属するチームが対戦。試合は下部リーグに所属するチームのホームゲームで開催。同一リーグの場合は抽選。

(3)決勝ラウンド
ラウンド・オブ・16、準々決勝と準決勝はホーム&アウェイ方式、決勝は1試合のみで実施。

ラウンド・オブ・16(2006年1月4日と11日)
次の16チームが参加。
●第2ラウンドを勝ち抜いた7チーム
●未参加の1部リーグの9チーム(バルセロナ、レアルマドリード、ビリャレアル、ベティス、エスパニョール、セビリア、バレンシア、デポルティーボとオサスナ)

抽選で対戦カードが決定。UEFA大会に出場しているチーム同士が対戦することはありません。

開催地のルールは次のとおり。
●リーグが異なる場合、第1戦は下部リーグに所属するチームのホームゲーム。
●共に1部リーグのチームで一方がUEFA大会に出場している場合、開催地決定のため抽選を実施。
●共にUEFA大会に出場していない同一リーグのチームの場合、対戦カードの抽選と同時に実施。

準々決勝(2006年1月18日と25日)
ラウンド・オブ・16を勝ち抜いた8チームが対戦。抽選で対戦カード(ホームゲームの権利を含む)が決定。

準決勝(2006年2月1日と8日)
準々決勝を勝ち抜いた4チームが対戦。抽選で対戦カード(ホームゲームの権利を含む)が決定。

決勝(2006年4月12日)
準決勝を勝ち抜いた2チーム間でスペインサッカー連盟(RFEF)が指定するスタジアムで開催。優勝チームはUEFAカップの出場権を獲得。同時にリーグ優勝のチームと対戦するスペルコパ出場権も獲得。

3.登録人数
スペインサッカー連盟(RFEF)は、コパデルレイの場合、下部組織から招集する選手の人数に上限を設定していませんが、その内の4人以上が同時にプレイすることを認めていません。したがって、試合中、少なくともトップチームの7選手によってチームが編成されていなければなりません。

コパデルレイの日程
準々決勝の組み合わせ抽選 コパデルレイは、リーグと平行して8月から翌年6月までの期間内で行われます。年間スケジュールおよび予選の組合せは、リーグの年間スケジュールと同時に毎年7月に発表されます。

予選はホーム&アウェイ、第2ラウンド1回戦から4回戦は1試合のみ、決勝ラウンドのラウンド・オブ・16から準決勝まではホーム&アウェイ、決勝は1試合のみで行なわれます。

対戦カードは組合せ抽選で決定します。組み合わせ抽選は、通常、各ステージが終了した段階で行なわれます。
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